うるしの里会館内
あえて人が少ない瞬間に撮影してます
いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただきありがとうございます。
ちょうど1ヶ月前の10月12日、マイスターの私が一押しのイベント、RENEW/2019が鯖江市の漆器産地、河和田地区にあるうるしの里会館をメイン会場として3日間、近隣7つの地場産業とそれに携わる企業や工房などが力を合わせ、見学や体験を通してより深く知ってもらい広めて行こうと取り組んでいるイベントが行われました。
イベント初日の12日は、関東、東北地方を中心に甚大な被害をもたらした台風19号が上陸し、その影響は北陸の福井でも朝から土砂降りの雨となり、このイベントも12日は午前中のみ開催となり、午後から中止が決定されて実質3日間開催の所を2日半の開催に変更を余儀なくされました。
コラボ作品の一部
悪天候の為、会場そとの全体風景を撮ることができませんでしたが、会場内は写すことが出来た為視察を兼ねて見学してきました。
RENEW実行委員の方々や会館内でワークショップを開いている所などは天気とにらめっこしながら来場したお客様の対応をされていましたよ。
うるしの里会館の名の通り、館内を一周すると越前漆器の歴史や技法などが詳しく展示され、とても分かり易くてためになります。
近年は様々な素材や伝統産業とのコラボレーションも活発に行い、うるしの新たな活用法を積極的に取り入れて、伝統工芸を次世代に繋ぐ努力をされています。
越前漆器は鯖江のメガネ業界より更に後継者不足が深刻ですが、同じ地場産業同士としてフィールシーズもコラボ作品の注文をお受けする事で、漆器業界へ微力ながら貢献し活性化につなげていこうと思います。
アセテートを使った小物類
また、会場の一室を利用してメガネなど7つの地場産業の小物などが購入できるショップもありました。
イベント期間中お目当ての工房やショップへ行けない方などはこちらで購入することも出来る為、各企業や工房のおススメアイテムを一度に見ることが出来、皆さんどれにしようか迷っていらっしゃいました。
メガネの企業はプラスチック素材のアセテートを使用したカラフルな小物を出されている所が多く、かわいい中にも実用的なものが人気でしたよ。
これらの多くはRENEW期間以外でも各企業のホームページや、ショップ、百貨店など、様々な所で販売されていますので、ぜひ欲しいという方はRENEWのホームページでお目当ての商品や企業を検索して頂き、調べてみて下さい。
屏風右下に 立山 名前入り
館内をぐるっと見て回ると、コラボしていただいている沈金師の冨田立山(とみたりつざん)さんの作品も数多く展示されていました。
やはり、越前漆器を代表する名高い沈金師のお一人であることが伺えます。
他の沈金師さんの作品も展示されていますが、皆さん富士山や鶴など日本人に馴染み深く縁起の良いものを題材とされることが多いようです。
午前中という限られた時間でしたのであっという間でしたが、せっかくイベントを通じて地場産業をご紹介するなら、我がメガネ業界聖地のシンボルタワーでもあるメガネミュージアムも視察しようと車を約15分走らせ現地に到着しましたが、なんとこちらも台風の影響で12時30分で営業終了となっていました。
この時私の傘も逆に開くほどの強風でしたので仕方ありませんね。
メガネミュージアムのごご紹介はまたいつか改めていたします。
悪天候でしたが県外からも多くの方が見えられ、地場産業を見聞きされており、取り組みが成果を上げていることが体感出来ました。
この様な素敵なイベントをこれからも続けて行く事が未来の産地を創る一つの大きな力になると感じました。
興味のある方は是非来年参加されてはいかがでしょうか。