加飾前
加飾後
日本人の心が和む 素晴らしき咲き誇る情景、可憐なその姿は 2週間足らずで終わりを迎える儚さゆえ、一年一度 その時を私たちは強く待ち焦がれます。 いよいよここ鯖江市でも桜が満開となり、季節にピッタリの作品となりました。 今回は フランスはパリに本拠地を置く、世界的に有名なファッションブランドである、セリーヌのワインレッド色セルフレームへ、さくらともみじをあしらった蒔絵の作品事例になります。 漆器・蒔絵の世界では この「桜と紅葉」を同時に表す表現方法を「春秋=しゅんじゅう」と呼び、春の桜と秋の紅葉を同時にあらわす事で、1年中季節を問わず楽しめる作品 の意味を持たせます。 確かに見頃の時はもちろんのこと、過ぎれば次が訪れるのが待ち遠しい気持ちも含め 使うことのできる飾り付けを、春と秋を同時に描くことで通年使えるように考えられた、日本人らしい心遣いの表れのようで素晴らしいです。 ヨロイ正面からテンプルにかけて、銀粉で描かれた流れる模様は「流水」と呼ばれ、本来水の流れを表しますが、今回の表現では 吹き流れる風のようにも見て取れ、舞い散る花びらへとつながります。 この作品は、コラボして下さっている女流蒔絵師さんとの 初コラボ作品となりましたが、私も完成作品を見て感動しました。 かわいらしい中にも細かで丁寧に表現されており、直接絵筆で書いたのでは?と思えるほど繊細な絵柄です。 前コラボ蒔絵師さんであったお父上様の描く桜も もちろんお見事でしたが、こちらはまた違った表情でとても可愛らしく素晴らしい。 桜の花びらの輪郭や もみじの葉の葉脈などは、本当に蒔絵(粉を蒔いて表現)で生み出されたものなのか?と目を疑うほどの細かさ。 遠目ぱっと見には可愛く、近くで見れば緻密で繊細なギャップの見せ方も職人ならではです。 ヨロイ部分アップの画像を更に拡大して見てもらえると、うるしの上に銀粉を蒔いて描いた「証」が見て取れ「蒔絵」であることが分かります。 色の数だけ描いて蒔く「蒔絵の表現」、ご依頼品ひとつひとつに職人が向き合い、そのフレームに合わせ構図を考え、真心と丹精込めて仕上げていきます。 今回この鯖江でも桜が満開となりました記念に、この春秋(さくらだけでも可)のものを特別価格にて注文をお受けいたします。 4月いっぱいまで下記特別価格にて受け付けます、この機会にあなただけの素敵なオリジナルオーダーメイドの「蒔絵めがね」作ってみてはいかがでしょうか。 ご注文お待ちしています。
※加飾費用にめがね本体の料金は含みません
加飾費用 | 約 22,000円 |
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期間 | 約 8週間 |
桜と紅葉の共演
右側も
かわいらしく
蒔絵の証
アップで銀粉見えます