復刻前
復刻後
加工時にブランド名を控え忘れてしまった、上下で色の違う「ツートンカラー」のセルフレーム。 オリバーピープルズだったような気がするのですが、定かではなくすいません。 今回は久しぶりのヨロイ正面飾り金具の復刻再生事例になります。 当店では、飾り金具と言えばテンプルの合口部分(あいくちぶぶん)を多く手掛けていますが、ヨロイ正面部分も含め 飾りは裏側にピンが溶接され、セル生地に差し込んで留められるものが多いです。 上記復刻前画像を見てお分かりいただけると思いますが、飾りを取り付ける部分 ひし形の窪み中央に丸い穴が開いています。 これは取り付ける飾り金具の裏側に ピンを溶接し穴に差し込む事で、取付後の強度を持たせるためのものです。 これがあるなしでは強度は倍以上変わりますので、一手間掛けてでもこの方法で行うブランドは多く、稀に模造品などでは安く仕上げる為穴をあけず、ピンを溶接せずに接着だけで留めてあるものもあります。 この飾り金具、今回のように見た目だけのアイテムと、丁番を留める役目をあわせ持つ「カシメ飾り」の2種類あり、特にセルロイドフレームなどはカシメ飾りが多く使われます。 近年復刻モデルやヴィンテージ・リバイバルモデルの人気もあり、このカシメ飾りも増えているように思います。 カシメ飾りの良い所と扱いづらい所などは、今度機会があればまた解説したいと思います。 今回のような飾り金具、見た目を合わせるのが最も難しく、少し削ってはあてがう、を繰り返し形を合わせていきます。 すべて完全手作業で出来上がった飾り、メッキを掛けて最後は穴に接着樹脂を流し込み、取り付けて完成です。 ご依頼主様、これで掛けてお出かけ出来ますね、ありがとうございました。
復刻費用 | 約 20,000円 |
---|---|
期間 | 約 3週間 |
復刻後メッキ前
取付完了
上面から
見た目ほぼ同じ