修復前
修復後
メタルフレーム(金属製めがね)に起こる劣化は、腐食・錆び・メッキはげ・金属疲労などがあります。 今回はめがねに比較的多い、青錆び(緑青/ろくしょう)の修復事例サンプルご紹介になります。 この緑青とは、銅や銅を含む金属(銅合金)の表面に 酸化によって起きる化学反応です。 その為、最近主流のチタン製めがねでは この現象は基本的に起きません。 ただし、以前はチタン表示があっても めがねの部位によっては合金素材を使用しているものもあり、緑青を含む腐食が起きるチタン?がありましたが、今ではパーツ別に素材表示されているものもあり、昔の様な事はほとんど無くなりました。 では本題に戻りまして、この緑青(青錆び)は メッキがはがれて金属素材がむき出しになった所に起きる為、新しく状態の良い間は起きにくく、様々な環境下でメッキが劣化してくると起きやすくなります。 また、金属が二酸化炭素・水分・塩分などに反応し酸化する事で発生しますので、汗のかきやすい/たまりやすい部分は要注意となります。 緑青を防ぐ為には① 純チタン製のめがねを使用する ② こまめに水分を拭き取る ③ 水分がたまりにくいめがねを使用する ④ 極力曲げ調整などを行わない などが挙げられます。 ③に該当するめがねとは、ツーポイントなどリムが無いフレームを指します。 緑青が起きてしまったものにつきましては、当店や鈴木眼鏡工業㈱に送っていただければ、画像のクロムハーツの様に綺麗にケアさせていただきます。 ただし、緑青が起きてしまった部分は 少なからず金属表面にダメージが残り、窪みなどが出来ますのでご了承ください。 自由の女神や鎌倉の大仏といった誰もがよく知るブロンズ像の表面には、この 青錆び/緑青 が発生し、青銅となって金属表面に被膜を作り、内部腐食を防いだりする役目を持つのですが、表面処理(メッキ)が施されためがねの緑青の発生は、金属表面を荒らしてしまう事に付け加え、見た目によろしくありません。 緑青は除去しても そのままだとまたすぐに発生する為、除去後に再度表面処理を行い銅を閉じ込める必要があります。 こうなると当店のような専門家にお任せするしかありません。 表面処理を行う場合、必ず研磨を行い密着を良くする加工を施しますので、軽いすり傷などはきれいになります。 緑青や、コーティングの剥がれ、様々な表面処理のお困りごとがございましたら、まずは一度お問い合わせ下さい。 当店がしっかりとケアさせて頂きます。
修復費用 | |
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期間 |
修復前
修復後
修復前
よく見ると腐食あり
修復後
すっかり綺麗に