復刻前
復刻後
PRADAはイタリアを代表する高級ファッションブランドであり、「プラダを着た悪魔」 のように 映画のタイトルにもなるほど有名です。 めがねの製造に関しては現在、世界最大規模を誇る ルックスオティカ社が行い、展開しています。 今回のご依頼は、PRADAナイロールフレームの、右ヨロイ樹脂部分が壊れてしまい、がっちり接着剤で固められてしまったパーツの めがね復刻再生事例になります。 皆さんご存じの通り、メガネフレームに接着剤は厳禁です。 これだけ世間で言われ、大手接着剤メーカーからも堂々とうたわれて、市販の接着剤の注意書きにも ほぼ書き込まれるほど周知の事実かと思いますが、何故かめがねに接着剤を使用されるケースが後を絶ちません。 接着剤を使用されることによって、直るものも直らず、加工も非常に困難になり、レンズもダメになる可能性が高い と、いいことなしです、みなさん絶対に使用しないで下さいね。 さて、本題に戻りまして、右ヨロイの薄いパーツは欠けて無くなり、無理に接着した状態で救急搬送された状態です。 この状態まで来るとパーツ新規作成しかありません。 実際外すのも一苦労でしたが、その後のモデリング作業も難易度が高く、下左端画像の通り細い凸型を作り、傾斜を付けながら溝を掘る加工は、この大きさだと手作業のみではほぼ不可能です。 一昨年新たに身に付けたモデリングの技術を活かし、強化樹脂で元より若干太く作成し仕上げました。 ご依頼主様の、また使いたい、という強い思いが叶って何よりです。 もし今後反対側が破損してもご安心ください、大丈夫ですからね。 今後絶対接着剤は使わないで下さいね、これからも大切にお使いください。
復刻費用 | 約 45,000円 |
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期間 | 約 4週間 |
復刻前
復刻後
復刻後
金属溝への凸型樹脂
モデリングで見事復元