修復前
修復後
alain mikli(アラン ミクリ)はフランス生まれのデザイナーで、高級アクセサリーやメガネのハンドメイド製作者でもあります。 その独創的なスタイルのめがねは、創業当初からのコンセプト「見るための、そして見られるためのメガネ」の言葉に相応しく、他に例がないそのデザインや色使いに惚れ込み 愛用している著名人は世界中に数多くいます。 今回のご依頼は、右手のバネテンプル壊れ・曲げ部分亀裂・先端部分の凹凸、この3つの修復です。 なぜか右側だけ複数個所壊れ、メーカーに在庫も無いそうで、修復ご依頼となりました。 特にモダンの先端は立体的にトライアングル状となっており、元の大きさに太くして形を整えるのに労力を要します。 見た目分からないように大手術を行い、それが功を奏し手術痕も目立たず、今回もいい仕事が出来ました。 修復というよりも、ほぼ復刻という内容の加工になりました、ご依頼主様 お気に入りのブランドとそのフレームが甦りましたね、大切になさって下さい。
追記:長年のメガネ修理経験からの話ですが、この alain mikli (アランミクリ)ブランドのセルフレーム(アセテート素材)は、マツケリー社が製造するカラフルな色柄生地が多いのですが、他の生地製造メーカー品と比較すると、素材が縮みやすい傾向にあるようです。 縮みきってしまうと、様々な破損や問題に対処が困難になりますので、テンプル芯が少し出てきた等の縮みサインが表れたら、早めに対処されることをお勧めします。 元々生地は縮むものだとご理解の上、購入ご使用頂く分には問題ないと思いますが、縮みがひどくなった場合は素材の寿命とお考え下さい。
修復費用 | 約 50,000円 |
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期間 | 約 4週間 |
修復前
表面はデコボコ
修復後
修復前
修復後